福岡のお土産といえば、「明太子」や「博多通りもん」が全国的に有名ですが、地元・福岡県民が「実はこれが一番好き」と声を揃える隠れた名菓をご存じでしょうか。
それが、飯塚市に本店を構える老舗菓子店「さかえ屋」の「なんばん往来」です。
しかし、いざお土産にしようと思うと、
「どこで買えるの?博多駅や空港のどの売り場にある?」
「賞味期限はどれくらい持つの?夏場は常温で大丈夫?」
「そのまま食べる以外に、もっと美味しい食べ方はある?」
といった具体的な疑問が浮かんでくるかもしれません。
そこで本記事では、福岡銘菓「なんばん往来」の購入場所から、日持ちさせる保存方法、さらにはマニアだけが知っている「劇的に美味しくなるリベイク方法」までを徹底解説します。
さらに、開発に13年を費やしたという誕生秘話や、かつての長崎街道(シュガーロード)にまつわる歴史ロマンについても深掘りしました。これを読めば、あなたも「なんばん往来」の深い魅力に触れ、誰かに語りたくなること間違いなしです。
- 購入場所:博多駅(マイング等)、福岡空港、県内主要サービスエリアなどで購入可能。
- 通販:公式オンラインショップ、Amazon、楽天市場などで取扱いあり。お取り寄せも容易。
- 賞味期限:常温で約3週間。個包装で配りやすく、お土産としても安心の日持ち。
- 特徴:アーモンド粉100%の生地と512層ものパイ生地が織りなす極上の食感。
- 限定品:店舗限定の「焼きたてなんばん往来」は、賞味期限当日限りの絶品。
福岡銘菓「なんばん往来」はどこで買える?販売店舗や通販・値段を徹底解説

「なんばん往来」を手に入れたいけれど、どこに行けば確実に買えるのでしょうか。
実は、福岡県内であれば比較的多くの場所で販売されていますが、特定のフレーバーや「焼きたて」商品は限られた店舗でしか手に入りません。ここでは、主要な販売スポットと、遠方の方でも購入できる通販情報について詳しく解説していきます。
博多駅・福岡空港・サービスエリアなどの取扱店
福岡旅行や出張の際、最も立ち寄りやすいのが主要交通機関の売店です。主要な販売場所をリストアップしましたので、移動の合間にチェックしてみてください。
1. 博多駅周辺
福岡の陸の玄関口、博多駅は「なんばん往来」の聖地といっても過言ではありません。複数の売り場があり、用途に合わせて選べます。
- 博多駅マイング店:品揃えが豊富。定番、季節限定、ギフト用など充実。
- 博多阪急:デパ地下エリア(地下1階)にあり、丁寧な接客と包装が魅力。
- 駅構内のキヨスク・売店:改札近くや新幹線ホームでも購入可能。買い忘れ時にも便利。
2. 福岡空港
空の旅の玄関口、福岡空港でももちろん購入可能です。
- 国内線ターミナルビル:2階出発ロビーの各お土産ショップ(BLUE SKY、玉屋、博多大丸など)で販売。
3. 高速道路のサービスエリア・パーキングエリア
車で九州を移動する方や、レンタカーでの旅行者にとっても、入手チャンスは豊富です。
- 古賀SA(上下線)
- 基山PA(上下線)
- 広川SA(上下線)
- 金立SA(上下線)
SA・PAの最大の魅力は、箱入りだけでなく「バラ売り(1個〜)」をしているケースが多いこと。ドライブのお供に1つ買って、車内で楽しむという贅沢な使い方もおすすめです。旅の疲れを甘いお菓子で癒やすのは格別です。
4. 福岡県内のさかえ屋直営店
「なんばん往来」を製造している「さかえ屋」は、福岡県飯塚市に本店を構え、県内に多数の店舗を展開しています。
ロードサイドにある直営店は、広々とした店内でゆったりとお菓子を選ぶことができます。直営店ならではの落ち着いた雰囲気の中で、店員さんから季節限定の味の特徴やおすすめの食べ方を直接聞けるのが大きなメリットです。
近くにない場合は通販!Amazon・楽天・公式サイト
「福岡に行く予定はないけれど、どうしても食べたい!」
「お土産で配って足りなくなったから買い足したい」
「テレビで見て気になったけど、九州は遠い…」
そんな時は、迷わず通販を利用しましょう。現在は公式以外にも複数のチャネルで購入可能で、全国どこへでもあの味を届けてもらえます。
- 公式サイト(さかえ屋オンラインショップ):最新情報、ギフト対応、会員特典などが充実。
- Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング:ポイント活用や配送スピードが魅力。
注意点
公式ショップが出店している場合と、転売業者が割高で販売している場合があります。賞味期限の管理や保存状態に不安が残る転売品を避けるため、必ず販売元(セラー)をしっかり確認しましょう。「さかえ屋」公式、または正規取扱店が出店しているページからの購入を強く推奨します。
店舗限定「焼きたてなんばん往来」が買える場所
実は、「なんばん往来」には「焼きたて」という特別なバージョンが存在します。
通常のパッケージ商品は、日持ちをさせるためにエージレス(脱酸素剤)と共に特殊な包装がされていますが、「焼きたてなんばん往来」はその名の通り、店舗に併設された工房で焼き上げられたばかりのものを提供しています。これは通販では絶対に手に入らない、現地を訪れた人だけの特権です。
味わいの違い
- パイの食感:通常版よりもさらに「サックサク」で、手に持つとハラハラと崩れるほど繊細です。
- 香り:発酵バターの香りが強烈に漂い、アーモンドの香ばしさも段違いです。
- 賞味期限:「当日中」もしくは翌日までと非常に短いです。まさに「一期一会」の味わいです。
購入できる主な店舗
- なんばん往来 Sweets-Bistro本店(飯塚市):発祥の地ならではのフルラインナップやカフェスペース。
- 博多マイング店:焼きたての香りに誘われる行列店。限定フレーバーも登場。
自分用から贈答用まで選べる個数と値段
用途に合わせて選びやすいラインナップも魅力の一つです。
※価格は変動する可能性がありますので、目安として参考にしてください。
- バラ売り(1個):約160円〜180円前後
自分用のおやつや、味見用に最適。 - 4個入り:約864円〜
ちょっとした手土産や、自分へのご褒美に。 - 8個入り:約1,7円〜
職場や友人へのお土産として最も標準的なサイズ。 - 15個入り以上:約3,564円〜
お中元やお歳暮、人数の多い職場への差し入れに。
コスパについて
1個あたり200円以下で、これだけ素材にこだわり、手間ひまかかった本格的な焼き菓子が食べられるのは、非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。デパ地下の高級スイーツ並みのクオリティを、手軽な価格で楽しめるのが「なんばん往来」の凄さであり、長く愛される理由でしょう。
開発期間13年!福岡銘菓「なんばん往来」が愛される理由とは?
ただ美味しいだけでなく、「なんばん往来」には語りたくなる物語があります。単なるお土産菓子とは一線を画す、そのこだわりと歴史的背景を紐解いてみましょう。なぜこれほどまでに長く、深く愛され続けているのか、その理由が見えてきます。
アーモンド粉100%!しっとり生地と512層のパイの秘密
「なんばん往来」を食べた瞬間に感じる、あの独特のリッチな味わい。その最大の特徴は、妥協のない贅沢な素材使いと、職人の技術が詰まった製法にあります。
一般的なスポンジケーキや焼き菓子は、小麦粉を主原料としてふっくらと仕上げるのが常識です。しかし、「なんばん往来」のメイン生地に使われているのは、なんとアーモンド粉100%。小麦粉を一切使わず、スペイン産などの良質なアーモンドの粉だけで焼き上げるという大胆な決断が、他にはない食感を生み出しています。
アーモンドには良質な油分が含まれており、これが加熱されることで生地全体に行き渡ります。その結果、パサつきとは無縁の「しっとり」かつ「ふっくら」とした独特の食感が生まれ、噛むほどにナッツ特有の香ばしさとコクが口いっぱいに溢れ出すのです。
そして、そのリッチなアーモンド生地を優しく包み込んでいるのが、ヨーロッパ産の発酵バターをふんだんに練り込んだパイ生地です。このパイ生地、実は512層にも折り重ねられていることをご存じでしょうか?
ただ層を重ねれば良いというわけではありません。薄く伸ばした生地とバターを交互に折り込み、焼き上げた時に最も心地よい食感になるよう、ミリ単位で計算された構造になっています。この512層という驚異的な多層構造こそが、食べた瞬間の「サクッ」とした軽やかさと、口の中でホロホロとほどける繊細さを生み出しているのです。
「アーモンド生地のしっとり感」と「パイのサクサク感」。相反する二つの食感を一つの菓子の中で共存させ、さらにジャムの酸味でバランスを取る。この完成形に辿り着くまでにかかった歳月は、なんと約13年にも及びます。
職人たちが来る日も来る日も試行錯誤を繰り返し、配合や焼き加減を調整し続け、ようやく完成させた究極のバランス。それが、発売から40年近く経った今でも色あせることなく愛され続ける理由なのです。
形の由来は「南蛮船」。シュガーロードと南蛮文化のロマン

「なんばん往来」というネーミングと、あの独特な舟形のフォルム。これには、福岡・九州が歩んできた歴史が深く関係しています。
かつて鎖国時代、日本で唯一海外に開かれていた窓口が長崎の出島でした。そこから輸入された砂糖や南蛮菓子といった貴重な品々は、長崎から佐賀を通って福岡の小倉へと続く「長崎街道」を通って、京や江戸へと運ばれました。当時、砂糖は薬と同じくらい貴重で高価なものでした。その砂糖が運ばれたこの街道沿いでは、砂糖を使った独特の菓子文化が花開き、現在では別名「シュガーロード」とも呼ばれています。
「なんばん往来」は、このシュガーロードを通って伝わった南蛮文化と、当時の人々の「新しい文化へのときめき」や「異国への憧れ」を表現して作られました。
お菓子の形は、遥か海を越えて夢と文化を運んできた「南蛮船」をイメージしています。両端が少し反り上がった楕円形は、波をかき分けて進む船の姿そのものです。また、パッケージに描かれた異国情緒あふれるレトロなイラストも、当時の貿易の賑わいを彷彿とさせ、手に取るだけで歴史のロマンを感じさせてくれます。
単に甘くて美味しいお菓子というだけでなく、九州の歴史ロマンそのものを味わうことができる。パッケージを開け、その形を愛で、味わうことで、かつての街道の賑わいに思いを馳せる。それが「なんばん往来」の持つ、他のお菓子にはない深い魅力なのです。
【なんばん往来】賞味期限はどれくらい?日持ちさせる保存方法や美味しい食べ方
お土産選びで最も気になるのが「賞味期限」です。
「なんばん往来」は生菓子のようなリッチな味わいですが、実は意外と日持ちがするため、お土産としても非常に優秀です。ここでは、鮮度を保つ正しい保存方法と、さらに美味しく食べるための秘訣をご紹介します。
常温でOK?正しい保存方法と賞味期限の目安
賞味期限の目安
- 通常商品(箱入り・袋入り):製造日より約3週間(常温)
- 焼きたてなんばん往来:当日〜翌日
正しい保存方法
- 基本は常温保存:直射日光、高温多湿を避けた涼しい場所で保管。
- 夏場の注意点:真夏は冷蔵庫の野菜室へ。食べる15分〜30分前に常温に戻すと美味。
トースターで劇的変化!おすすめの美味しい食べ方
「なんばん往来」は、そのまま食べても十分に美味しいですが、ひと手間加えることで、まるで「焼きたて」のような味わいを再現できます。マニアの間では常識とも言えるアレンジ方法をご紹介します。
1. 魔法の「リベイク」(トースターで温める)
これが最もおすすめの食べ方です。特に寒い季節や、ほっこりしたい時におすすめです。まるで焼きたて工房の味が自宅で蘇ります。
- 袋から取り出す。
- トースター(1000W)で約1分半〜2分温める。(焦げそうな場合はアルミホイルを被せる)
- 【重要】 トースターから出して、常温で1〜2分放置する。
この「放置する時間」が最も重要です。焼いてすぐは生地が熱で柔らかくなっていますが、少し冷ます(余熱を通す)ことで溶けたバターが再び馴染み、「サクッ!パリッ!」とした食感が劇的に復活します。
中のアーモンド生地はふんわりと温かく、香ばしい香りが部屋中に広がります。特に「ゴールドスイート(さつまいも味)」などは、まるで焼き芋のようなホクホク感が楽しめます。
2. 冷やして「クール・スイーツ」に
暑い季節や、さっぱり食べたい時におすすめです。
- 冷蔵庫で1時間ほどしっかり冷やす。
生地がキュッと締まり、密度が濃くなったような「どっしり」とした食感になります。まるでテリーヌのような重厚感が出ます。中のジャムも冷たくひんやりとして、デザート感が増します。
特に「レモン」や「ブルーベリー」、「あまおう」などのフルーツ系フレーバーと相性抜群です。アイスティーと一緒にいただけば、夏のおもてなしにもぴったりです。
ドリンクとのペアリング
- ホットコーヒー(ブラック):王道の組み合わせ。深煎りの豆が特におすすめ。
- 紅茶(アールグレイ):定番のラズベリー味と最高の相性。
- 牛乳・カフェラテ:お子様や甘党の方に。「糸島ミルク」味と合わせると至福。
- 緑茶・抹茶:アーモンドの風味は和の素材とも合う。和菓子感覚で。
定番から限定まで!全制覇したくなるフレーバー図鑑
「なんばん往来」のもう一つの魅力は、その豊富なフレーバー展開です。定番の味に加え、九州各地の厳選素材を使った限定味が続々と登場します。
不動のエース「ラズベリー」
- 特徴:発売当初からのロングセラー。迷ったらまずはこれを。
- 味:濃厚なアーモンド生地の甘さと、ラズベリージャムの「キリッとした酸味」が絶妙なアクセント。
濃厚な甘み「糸島ミルク」「ゴールドスイート」
- 糸島ミルク:福岡県糸島産の「伊都物語」牛乳使用。優しくまろやかな甘さ。
- 熊本県産 ゴールドスイート(さつまいも):スイートポテトのような「ほっくり」とした濃厚な甘み。トースターで温めると◎。
出会えたらラッキー?季節限定フレーバー
- 佐賀県産 唐津レモン(初夏〜夏):爽やかな酸味と香り。冷やして美味しい。
- 福岡県産 博多あまおう(春):イチゴの王様「あまおう」の濃厚な甘みと香り。
- 八女産 ブルーベリー(初夏):プチッとした食感と深い紫色のジャム。
なんばん往来を実食レビュー
今回購入したのは「なんばん往来(ラズベリー)」。

一つ一つが思ったよりも大きくて、びっくりしました。異国を感じさせる高級感のあるパッケージがとても可愛いですね!

中身を取り出してみると、かなりシンプルな見た目のパイが出てきました。スイートポテトのような見た目で、かなり薄いパイ生地が上に敷かれています。バターが練り込まれたパイ生地からは先ほど焼かれたのか?と思うほど、甘くていい香りがします。
中身は100%のアーモンドで作られたスポンジのような層とラズベリーのジャムの層の2つに分かれていました。お土産でこんなに複雑そうな見た目をしているのはあまりない気がするのでちょっと珍しく感じました。
食感は「サクっ、フワッ」と軽いパイ生地に包まれたスポンジの層もこれまたふわふわしています。とても食べやすい軽やかな食感です。ラズベリージャムの酸味はきつ過ぎず、アーモンドの濃厚な甘味とうまくマッチしてくれます。
決して濃い味ではありませんが、アーモンドとラズベリーのそれぞれの濃厚で芳醇な風味がとても美味しく、1つ食べ終えた後の満足感はかなり高いです。
まとめ:福岡土産に迷ったら歴史ある「なんばん往来」がおすすめ
福岡には美味しいお土産がたくさんありますが、「なんばん往来」ほど歴史ロマンと美味しさが詰まったお菓子はなかなかありません。
アーモンド100%の贅沢な生地、512層のパイ、そしてシュガーロードの歴史を背負った物語。これらが一体となって生み出される美味しさは、一度食べればきっと心に残るはずです。
パッケージの南蛮船のイラストを眺めながら、遥か昔の貿易船に思いを馳せ、午後のティータイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
福岡を訪れた際は、ぜひこの「なんばん往来」を手に取ってみてください。きっと、あなたのお気に入りの一つになるはずです。
- 買うなら:博多駅、福岡空港、SA、または公式サイトで。
- 選ぶなら:まずは王道「ラズベリー」を。余裕があれば「焼きたて」や「季節限定」もセットで。
- 食べるなら:ぜひ一度「トースターで温めて(リベイク)」食べてみてください。感動体験が待っています。





