
福岡の定番土産といえば「チロリアン」。でも似たお菓子で「ヨーデルン」という名前を聞いたことはありませんか?
見た目も味もそっくりなこの2つ、実はかつて同じ名前で販売されており、商標をめぐる裁判の末に「ヨーデルン」が誕生したという驚きの背景があるのです。
この記事では、
- 「チロリアン」と「ヨーデルン」の違い
- 名前が変わった理由(裁判の内容)
- そして気になる「どっちが美味しい?」問題まで
を分かりやすく解説します!
目次
チロリアンとは?【元祖・福岡の洋風銘菓】
リンク
- 製造元:千鳥饅頭総本舗(福岡市博多区)
- 誕生:1962年
- 特徴:香ばしいロールクッキーに軽やかなクリームを包んだ、洋風のお菓子
- 味の種類:バニラ・ストロベリー・チョコレート・コーヒーなど
「チロリアン」は、オーストリアのチロル地方にちなんで名付けられた、福岡を代表するお菓子です。昭和レトロなパッケージとサクサク食感、やさしい甘さで長年愛されています。
ヨーデルンとは?【チロリアンから改名されたお菓子】
- 製造元:千鳥屋本家(福岡県飯塚市)
- 旧名称:「チロリアン」(~2023年)
- 変更後:「ヨーデルン」
- 特徴:ほぼ同じ製法・味で作られたロールクッキー菓子
かつては同じ「チロリアン」という名前で販売されていましたが、2023年3月に「ヨーデルン」へと名称変更。その背景には商標権をめぐる裁判があったのです。
なぜ「ヨーデルン」に名前が変わった?裁判の経緯
「チロリアン」という商標は、博多の千鳥饅頭総本舗が1960年代から使用・登録していたものでした。
一方、千鳥屋本家(飯塚市)も同じ製法で「チロリアン」を販売していましたが、これは商標権の侵害にあたるとして、2019年に千鳥饅頭総本舗が提訴。
裁判の結果(和解内容)
- 千鳥屋本家は「チロリアン」の名称使用を終了
- 解決金として5,000万円を支払い
- 2023年3月より商品名を「ヨーデルン」へ変更
「ヨーデルン」は、裁判の和解を受けて誕生した新ブランドというわけです。
チロリアンとヨーデルンの違いを比較!
項目 | チロリアン(千鳥饅頭総本舗) | ヨーデルン(千鳥屋本家) |
---|---|---|
発売時期 | 1962年 | 1960年代(2023年に改名) |
製造元 | 千鳥饅頭総本舗(博多) | 千鳥屋本家(飯塚) |
味の傾向 | さっぱり軽め、レトロな甘さ | やや濃厚、バター風味強めという声も |
フレーバー数 | 多彩(4種以上) | 少なめ(バニラが定番) |
パッケージ | レトロで可愛い缶・紙袋 | モダンでシンプルなデザイン |
入手しやすさ | 博多駅・空港・百貨店など多数 | 飯塚市を中心に一部店舗のみ |
どっちが美味しい?口コミや評判を比較!
◆ チロリアン派の声
- 「王道の福岡土産として外せない!」
- 「子どもの頃から食べてる懐かしい味」
- 「缶が可愛くてプレゼントにも喜ばれる」
◆ ヨーデルン派の声
- 「実は昔からこの味が好きだった」
- 「より香ばしくてコーヒーに合う」
- 「パッケージがシンプルで大人向け」
味はほぼ同じですが、微妙な風味や食感に好みが分かれるようです。
「軽めが好きならチロリアン」、「濃厚なクッキー風味ならヨーデルン」といった選び方もおすすめ。
実際に食べ比べてみた!【体験談】
筆者が実際に両方を食べ比べてみたところ…
- チロリアン:サクサク軽やかで万人受け。特にストロベリー味がフルーティーで印象的。
- ヨーデルン:外側がやや香ばしく、クッキーの存在感が強い。クリームも少し重めな印象。
個人的には「コーヒーに合わせるならヨーデルン」、「家族やお子さまにはチロリアン」がおすすめ!
まとめ:違いを知ればもっと美味しい!
- 「チロリアン」と「ヨーデルン」はもともと同じルーツ
- 商標裁判により「ヨーデルン」は2023年に誕生した新ブランド
- 味は似ているが、食感やパッケージなどに細かな違いあり
- どっちが美味しいかは好みによる!両方食べ比べて判断しよう
福岡土産に迷ったら、どちらも購入して自分好みを探すのも楽しいですよ!