「千鳥饅頭」で知られる千鳥屋には、実は「千鳥屋宗家」「千鳥屋本家」「千鳥屋総本舗」と3つの屋号が存在します。
いずれもルーツは同じですが、歴史的な経緯や経営の違いから、別々のブランドとして展開されています。
本記事では、それぞれの違いや特徴、代表的な商品や店舗情報、創業の歴史まで詳しく解説します。
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千鳥屋の歴史年表
- 1630年頃:長崎で南蛮菓子「カステラ」や砂糖菓子の製法が伝来。
- 1630年(寛永7年):原田家が佐賀県佐賀郡久保田町に「松月堂」の屋号で本格的に丸ボーロ、カステラを中心としたお菓子屋を始める。
- 1927年(昭和2年):福岡県嘉穂郡飯塚町住吉の中央市場入り口に松月堂の飯塚支店として「千鳥屋」を開店。千鳥饅頭、マルボーロ、かすていら三品を専門に製造販売。
- 1962年(昭和37年):千鳥屋総本舗が「チロリアン」を発売。大ヒット商品に。
- 現在:全国的に異なるブランドとして運営され、地域性を活かした菓子づくりを展開。
千鳥屋宗家とは?
概要
- 本拠地:大阪府
- 主力商品:「本千鳥饅頭」「みたらし小餅」
- 特徴:関西を中心に展開し、本家・総本舗とは違った独自の商品が多くある。
人気商品
- 本千鳥饅頭:薄皮と上品な餡が特徴の看板商品。
- みたらし小餅:甘辛いタレと柔らかい餅の食べやすい一口菓子。
店舗情報
- 関西の駅前や百貨店を中心に展開。店舗一覧はこちら
- 千鳥屋宗家 公式サイト
千鳥屋本家とは?
概要
- 本拠地:福岡県飯塚市
- 主力商品:「千鳥饅頭」「カステラ」「ヨーデルン」
- 特徴:福岡・筑豊地方を中心に店舗展開。飯塚本店を構える。
人気商品
- 千鳥饅頭:白餡を包んだ伝統の逸品。
- カステラ:南蛮菓子の製法を受け継ぐ定番商品。
- ヨーデルン:洋風テイストを加えたロールクッキー。
店舗情報
- 飯塚市を中心に、福岡・九州各地の百貨店でも販売。チロリアンも買える千鳥屋本家の店舗一覧はこちら
- 千鳥屋本家 公式サイト
千鳥屋総本舗とは?
概要
- 本拠地:福岡県福岡市
- 主力商品:「千鳥饅頭」「チロリアン」
- 特徴:九州土産として全国に知られる「チロリアン」を展開。
人気商品
- 千鳥饅頭:看板和菓子として根強い人気。
- チロリアン:ラングドシャ生地にクリームを詰めた洋風菓子で大ヒット。
店舗情報
- 博多駅・福岡空港・天神を中心に多数出店。店舗一覧はこちら
- 千鳥屋総本舗 公式サイト
3つの千鳥屋(宗家・本家_総本舗)の違い比較表
屋号 | 本拠地 | 主力商品 | 主な展開エリア | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
千鳥屋宗家 | 大阪 | 本千鳥饅頭・みたらし小餅 | 関西 | 宗家公式 |
千鳥屋本家 | 福岡・飯塚 | 千鳥饅頭・カステラ・ヨーデルン | 九州(飯塚中心) | 本家公式 |
千鳥屋総本舗 | 福岡・博多 | 千鳥饅頭・チロリアン | 九州(博多中心) | 総本舗公式 |
FAQ
Q1. どの千鳥屋が「元祖」なのですか?
A. ルーツは同じですが、経営の分岐によりそれぞれが独立して発展しています。厳密に「元祖」を決めるのは難しいです。
Q2. チロリアンはどこで買えますか?
A. 千鳥屋総本舗(福岡・博多)の直営店や公式オンラインショップで購入可能です。
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Q3. ヨーデルンはどこで買えますか?
A. 千鳥屋本家(福岡・飯塚)で販売されています。福岡の百貨店などでも入手可能です。
>> チロリアンとヨーデルンの違いを徹底解説した記事はこちらから
まとめ
千鳥屋は「宗家」「本家」「総本舗」の3つの屋号に分かれていますが、それぞれが地域性を活かして独自に発展してきました。
旅行や出張の際には、その土地ならではの千鳥屋の商品を楽しんでみるのがおすすめです。
特に「千鳥饅頭」は共通して看板商品ですが、宗家の「本千鳥饅頭」、本家の「ヨーデルン」、総本舗の「チロリアン」など、それぞれの個性を味わえるのも魅力です。