博多通りもんと月化粧の違いを徹底比較!どっちが先で味や人気の差は?

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博多通りもんと月化粧のパッケージと中身

福岡への出張や旅行のお土産として不動の人気を誇り、「傑作まんじゅう」の名をほしいままにする「博多通りもん」。 一方で、大阪土産の新たなスタンダードとして急速に知名度を上げ、テレビCMでもおなじみの「月化粧」。

空港や駅のお土産売り場でこれらを見かけたとき、あるいは職場や友人から頂いたとき、ふとこんな疑問を抱いたことはありませんか?

「この二つ、見た目も味もそっくりではないか?」 「結局のところ、何が違うの?」

パッケージを開ければ、どちらも優しい黄色の丸いフォルム。一口食べれば、口いっぱいに広がるミルキーな甘さ。 実は、どちらも「ミルク饅頭(西洋和菓子)」という同じジャンルのお菓子に分類されます。しかし、実際に両方を並べて交互に食べ比べてみると、皮の質感、餡の口溶け、鼻に抜ける香りの余韻に、作り手の明確なこだわりの違いが存在することに気づきます。

また、インターネット上で頻繁に議論になる「どっちが先(元祖)なのか」「パクリではないのか」という際どい疑問についても、公式の歴史を紐解くと、それぞれの誕生背景とブランドの矜持が見えてきます。

この記事では、博多通りもんと月化粧の違いを、味、カロリー、原材料、そして歴史の観点から徹底比較します。さらに、実際に食べる際に試してほしい「美味しい食べ方」も紹介し、それぞれの魅力を余すことなくお伝えします。

記事のポイント
  • 博多通りもんと月化粧の決定的な違いは「皮の質感」と「バターの風味」
  • 大阪の月化粧の方が「練乳感」が強く、博多通りもんは「バター感」が強い
  • 「どっちが先?」の答えは、発売年を見と博多通りもんの方が古い
  • どちらも「モンドセレクション金賞」を連続受賞している実力派
  • 通販や購入場所の違いについて(通りもんは原則福岡限定)

博多通りもんと月化粧の違いとは?味・カロリー・値段を徹底検証

博多通りもんと月化粧の断面

「似ている」と言われがちな両者ですが、そのスペックや味わいを細かく分解していくと、全く異なる個性が見えてきます。ここでは客観的なデータと、五感を使った主観的な実食レビューの両面から深掘りしていきます。

大阪名物「月化粧」と福岡名物「博多通りもん」の基本スペック比較

まずは基本情報を表で整理しました。これから購入を検討している方や、手土産としてどちらが適しているか悩んでいる方は、こちらのスペックを参考にしてください。

項目博多通りもん月化粧(みるく饅頭)
販売元明月堂(福岡県)青木松風庵(大阪府)
発売開始1993年(平成5年)2010年(平成22年)
価格(税込)6個入:980円(1個あたり約163円)6個入:930円(1個あたり約155円)
カロリー115kcal(1個あたり)116kcal(1個あたり)
賞味期限製造日より約3〜4週間製造日より約30日
大きさ・形状やや平べったく、しっとり濡れた質感まんまるで少し高さがあり、サラッとした質感
特徴バターの風味が濃厚で皮が極薄練乳のミルキーさが強く皮がふんわり
受賞歴モンドセレクション金賞23年連続受賞モンドセレクション金賞10年連続受賞

※価格は記事執筆時点の公式サイト等の情報を参考にしています。

>> 博多通りもんの価格一覧

こうして比較すると、カロリー(わずか1kcal差)や賞味期限にはほとんど差がありません。価格帯も非常に近く、1個あたり150円〜160円前後という設定は、職場へのバラマキ土産としても、自分へのご褒美としても絶妙なラインです。まさにライバル関係にあると言えます。

しかし、スペック表には現れない決定的な違いが「皮の厚み」と「水分量」にあります。詳しい情報は明月堂公式サイトおよび青木松風庵公式サイトをご確認ください。

【実食】味や食感の違いはどう違う?

博多通りもんのイメージ画像

実際に両方を用意して、同時に食べ比べてみました。パッケージを開けた瞬間から、それぞれの個性が漂ってきます。

1. 見た目と皮(生地)の違い:質感が全く異なる

袋から取り出すと、まず指先に伝わる感触が違います。

  • 博多通りもん:しっとり吸い付く「生」感 表面が少しオイリーで、指に吸い付くほどしっとりとしています。皮が非常に薄く、中の餡の水分が皮にまで浸透しているかのような「一体感」があります。まるで濡れているかのような艶があり、焼き菓子でありながら「生菓子」に近い印象を受けます。 この薄皮は、時間が経つほどに中のバター成分が染み出し、よりしっとりとした食感へと変化するように計算されています。
  • 月化粧:すべすべとした「満月」の肌 表面はサラッとしていて、マットな質感です。形は綺麗な満月のように丸く、焼き色が均一で美しいのが特徴。皮には少し厚みがあり、カステラや饅頭生地のような「ふんわり」とした空気感を含んでいます。手で割ったときにも、ポクっと割れるような軽さがあります。 手で持ってもベタつかないため、オフィスなどで仕事をしながらつまむ際にも適していると言えるでしょう。

2. 餡(あん)の味と風味の違い:バターvs練乳

一口食べた時の印象は、似て非なるものでした。味の構成要素が異なります。

  • 博多通りもん:ガツンとくる洋菓子感とバターのパンチ 口に入れた瞬間、濃厚な「バター」の香りが鼻に抜けます。白あんベースですが、生クリームと高級バターの主張が強く、和菓子というよりは完全に「上質な洋菓子(フィナンシェやマドレーヌの要素を持つ饅頭)」です。 甘みも強めでコクがあり、ねっとりとした舌触りが特徴。喉を通った後もバターの余韻が長く続くため、ブラックコーヒーや無糖紅茶と合わせることで、その濃厚さがより引き立ちます。
  • 月化粧:優しく広がる練乳のミルク感と和の調和 こちらはバターよりも「練乳(ミルク)」の風味が際立っています。通りもんよりも甘さがマイルドで、後味に白あん(インゲン豆)本来の優しい風味が残ります。 北海道産のバターを使用していますが、あくまで主役はミルク感。洋菓子的な要素もありつつ、日本茶にも合う「和洋折衷」のバランスが絶妙です。お子様からお年寄りまで、誰でも食べやすい味に仕上がっています。「お母さんの優しさ」のような丸みのある味と言えます。

結論: こってり濃厚でリッチな満足感を求めるなら「博多通りもん」、ミルキーで優しい甘さとふんわり食感を求めるなら「月化粧」がおすすめです。

原材料とカロリーから見る「似ている理由」

なぜこれほどまでに「似ている」と言われるのでしょうか。それは、原材料の構成が非常に近いためです。両者のパッケージ裏面に記載されている原材料を比較分析してみましょう。

  • 博多通りもんの主な原材料 白生餡(隠元豆)、砂糖、小麦粉、バター、生クリーム、卵、蜂蜜、加糖練乳…など
  • 月化粧の主な原材料 いんげん豆、砂糖、加糖練乳、小麦粉、バター、卵、水飴、蜂蜜…など

どちらも主原料は「白あん(インゲン豆)」です。そして、そこに「バター」「練乳」「卵」を加えて乳化させています。これが「ミルク饅頭」と呼ばれるジャンルの黄金比です。 白あんの淡白な味わいが、乳製品のコクを最大限に引き立てるキャンバスの役割を果たしています。この「白あん×乳製品」という組み合わせは、日本人の味覚に非常にマッチする発明と言われています。

しかし、配合の順序(含有量の多い順)に注目すると、メーカーの意図が見えてきます。

  • 博多通りもんのこだわり 原材料の上位に「バター」「生クリーム」が来ており、油脂分のコクを最優先していることがわかります。これが、あのねっとりとした食感と芳醇な香りの正体です。水分量を極限まで残す高度な焼成技術が使われています。
  • 月化粧のこだわり 「加糖練乳」がバターよりも先に記載されていることが多く(商品規格による)、北海道産バターを使用しつつも、こだわりの自家製練乳ブレンドによる「ミルキーさ」を味の核に据えています。また、添加物を極力抑え、素材本来の味を活かすレシピになっています。

カロリーについては、前述の通り通りもんが115kcal月化粧が116kcalと、ほぼ誤差の範囲です。 ご飯お茶碗軽く一杯(約100g)が168kcal程度であることを考えると、おやつとしては決して低くはありませんが、1個あたりの満足度が高いため、食べ過ぎなければ許容範囲でしょう。

博多通りもんと月化粧はどっちが先?パクリ疑惑の真相と購入方法

「博多通りもん」を手に持ち、お茶と一緒に楽しむリラックスした様子

インターネットで検索しようとすると「パクリ」「似てる」「どっちが先」といった少し不穏なサジェストキーワードが出てくることがあります。ここでは、それぞれの歴史と背景を整理し、その疑問に終止符を打ちます。

発売日はどっちが先?歴史を紐解いてみた

結論から申し上げますと、歴史が古いのは福岡の「博多通りもん」です。

  • 博多通りもん:1993年(平成5年)3月8日 発売 「博多西洋和菓子」というコンセプトを掲げ、当時の和菓子業界の常識を覆すほどバターをたっぷり使った饅頭としてデビューしました。当時はまだ和菓子にこれほど大量のバターを使うことは技術的にも難しく、開発には相当な苦労があったと言われています。バブル崩壊後の時代において、手頃でありながらリッチな気分を味わえるお土産として徐々に定着していきました。
  • 月化粧:2010年(平成22年)5月 発売 青木松風庵が「関西を代表するお土産を作りたい」という強い想いで開発し、またたく間に年間売上個数1000万個を超える大ヒット商品となりました。当時、大阪土産といえば「面白い恋人」などのネタ系お菓子が話題でしたが、「王道の美味しいお菓子」としての地位を確立しました。開発には3秒に1個売れると言われるほどの実績を持つ職人たちが携わっています。

発売時期には17年もの差があります。 この事実だけを見ると「月化粧が後発である」というのは間違いありません。しかし、これを単なる「パクリ」や「模倣」と片付けるのは早計です。

月化粧を販売する青木松風庵は、もともと1984年創業の実力ある和菓子店です。月化粧の開発にあたっては、北海道産のバターやインゲン豆など素材に徹底的にこだわり、独自の配合で「大阪の人間に愛される味」を作り上げました。実際に食べてみるとわかる通り、食感や風味の方向性は明確に差別化されており、それぞれの地域で独自の進化を遂げたと言えます。

「博多通りもん」が切り開いたミルク饅頭というジャンルに対し、「月化粧」が大阪から新たな解釈で参入し、市場全体を活性化させたと捉えるのが自然でしょう。ラーメンに「家系」や「二郎系」があるように、ミルク饅頭も一つのジャンルとして確立されたのです。

日本全国にある「ジェネリック通りもん」の存在

実は、「白あんにバターや練乳を練り込んだ皮の薄い饅頭」=「ミルク饅頭」は、博多通りもん以前から日本全国に数多く存在しています。ネット上では親しみを込めて「ジェネリック通りもん」などと呼ばれることもありますが、それぞれに長い歴史や地域性があります。

  • ままどおる(福島県・三万石):ミルク饅頭のパイオニア 1967年発売。実は通りもんよりもはるかに歴史が古く、ミルク饅頭のルーツの一つとも言われます。細長い形状と、優しいママの味が特徴です。東北地方では圧倒的な知名度を誇ります。
  • 母恵夢(愛媛県・母恵夢):瀬戸内の重鎮 1956年創業の会社が作る銘菓。バターと黄身餡の風味が特徴で、瀬戸内銘菓として広く愛されています。「ポエム」という響きも親しまれています。
  • ミルク餡まん(セブンイレブン):全国区の伏兵 全国どこでも買える手軽さで、「通りもんが食べたいけど福岡に行けない」という人々の渇望を癒やしてきました。製造は「中村屋」などが担当しており、コンビニスイーツとは思えないほどクオリティが高いのが特徴です。3個入りで手頃な価格も魅力です。

このように、ミルク饅頭は日本人が好む普遍的な味であり、その中で「バター最強の通りもん」と「ミルキーな月化粧」が西日本の二大巨頭として君臨している図式なのです。

結局どっちがおすすめ?購入場所とまとめ

夕暮れの縁側で、2つのお菓子が並んでいる様子

ここまで、博多通りもんと月化粧の違いを比較してきました。 最後に、「結局どちらを買えばいいの?」という疑問にお答えするために、購入場所の利便性とおすすめのタイプをまとめます。

>> 博多通りもんが買える取扱店や販売店を確認

購入場所の違い(ここが重要!)

  • 博多通りもん:希少価値重視 原則として福岡県近郊のみでの販売です。博多駅、福岡空港、高速道路のSAなどがメインです。 公式の方針として「博多の情緒を大切にしたい」という理由から、県外への常設出店をあえて行っていません。これが「福岡に行かないと買えない」という強力なブランド力と希少価値を生んでいます。 ※公式オンラインショップや楽天などの通販では購入可能です。
  • 月化粧:利便性重視 大阪府内を中心に、和歌山県などにも店舗があります。新大阪駅や関西国際空港、難波や梅田などの主要ターミナルで購入可能です。 テレビCMも積極的に放映しており、関西圏での認知度は抜群。大阪旅行のお土産としてはもちろん、出張帰りの新幹線に乗る直前でも買いやすいのが魅力です。 ※こちらも通販で購入可能です。

タイプ別おすすめまとめ

  • 「博多通りもん」がおすすめな人
    • とにかく濃厚なバターの風味が大好きな人
    • しっとりとした薄皮の「生食感」を楽しみたい人
    • 「福岡に行った」という確実な証拠(お土産)が欲しい人
    • コーヒーや紅茶と一緒に楽しみたい人
    • 甘党で、ガツンとした甘さを求めている人
  • 「月化粧」がおすすめな人
    • 練乳の優しい甘さやミルキーさが好きな人
    • 少しふんわりとした食感の饅頭が好みな人
    • 大阪土産を探しているが、「面白い恋人」のようなネタ系ではなく本格派を探している人
    • 日本茶と一緒にほっこりしたい人
    • 甘すぎるのが苦手で、上品な味わいを好む人

よくある質問(Q&A)

最後に、博多通りもんと月化粧に関してよく検索される疑問をQ&A形式でまとめました。

Q. 博多通りもんは大阪で買えますか?
A. 原則として大阪の店舗では購入できません。ただし、百貨店の「九州物産展」などの催事期間中には販売されることがあります。確実に手に入れたい場合は公式通販がおすすめです。

Q. 月化粧は東京で買えますか?
A. 常設店舗はありませんが、催事やアンテナショップで取り扱われることがあります。基本的には関西圏のお土産となります。

Q. 賞味期限が長いのはどちらですか?
A. 月化粧の方が若干長く設定されています(約30日)。通りもんは約3〜4週間です。どちらも個包装で脱酸素剤が入っているため、お土産としては十分な日持ちがあります。

Q. 生月化粧とは何ですか?
A. 月化粧には、店舗限定・消費期限が短い「生サブレ」や、焼きたての「月化粧」を提供する店舗があります。通りもんにはこのような「生」タイプの商品は現状展開されていません。

それぞれのこだわりが詰まったミルク饅頭、どちらも日本を代表する素晴らしい銘菓です。 福岡に行った際は通りもんを、大阪に行った際は月化粧を。もし両方手に入る機会があれば、ぜひご自身で「食べ比べ」をして、その微細な違いを楽しんでみてください。

明月堂 公式サイトへ 青木松風庵 公式サイトへ

>> 博多通りもんと博多じまんの違いを解説
>> 通りもんの販売中止情報